大学生時代を通して、2年間ほど雑貨店での販売アルバイトをしていました。時給は800円です。ひなびた田舎で、女性向けの自然派コスメや雑貨を売っているお店だったのですが、観光シーズンはかなり忙しく、学生アルバイトながら一日10時間の連続勤務もありました(普通は7時間でした)。そういった特殊な繁忙期をのぞけば、かなり融通の利くのんびりした職場で、できるだけここで長く働きたいなあと思っていたのです。4年生の時、私は卒業後に海外の大学院へ進学することを目指しており、大学の授業こそほとんど履修し終えていたものの、夜に専門の予備校2か所へ通う生活を送っていました。実家住まいでしたが、そう言った学費や留学費用を少しでも多くためるために、足繁くアルバイトに通っていたのです。

ところが、店長が定年退職をし、新しく入って来た中年女性がすごいボスだったのです。シフト調整の際、私が予備校なので〇曜日は入れません…と言うのを「わがまま言うんじゃない!」と切り捨て、勝手にシフトを入れてしまったのです。他の店員に関しても同様の横暴ぶりでしたが、学生バイトは私だけだったので予備校授業との調整を一体どうしようか、と悩む羽目になってしまいました。また、本来の販売業務とは違う仕事…内外部の清掃や草むしりと言ったもの、以前は専門の業者さんにお願いしていたものを、「あの若い女の子にやらせておけ」とどんどん突きつけるようになり、これは話が違うと思えてきたのです。一番最初に勤め始めた際は、前の店長はじめ経営陣に「学生だからねえ、学業にさわりない範囲で頑張ってね」と言ってもらえていたのですが、新しい店長のもとでは自分の本分を犠牲にするよう強制させられたのです。

これは本末転倒だと思い、職場になじみはありましたがバイトを転職しました。予備校や授業のすき間を縫って働けることを前提に探し、近所のコールセンターで働きました。時給は上がって850円、週の好きな日に2時間から働けるというシフトの自由さが良かったのですが、やはり特有の辛辣な雰囲気があり、精神的にきつかったです。むしろそれをばねに学業分野で成果を上げられるようになり、晴れて留学が決定するまで、何とか勤め上げることが出来ました。後から思えば、こうして学業を犠牲にせず働ききることができたのは、アルバイト転職のおかげだったと思います。